私が愛した東京電力
福島第一原発の保守管理者として
著 者 | 蓮池 透 |
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ISBN | 978-4-7803-0471-8 C0036 |
判 型 | 四六判 |
ページ数 | 176頁 |
発行年月日 | 2011年09月 |
価 格 | 定価(本体価格1,500円+税) |
ジャンル |
原発は自滅する!
拉致問題で知られる蓮池透氏。実は、30年以上東京電力に勤め、一昨年の退社時は原子燃料サイクル部部長という要職に就いていた。福島第一原発の保守管理も担当し、保安院との折衝にもあたっていた。
今回の事故は蓮池氏に大きなショックを与える。「安全だ」と自分も思っていた責任、事実を隠蔽する東電などの記者会見への怒り。そうはいっても、友人の多い東電を批判していいのか、悩み苦しむ日々が続く。
しかし、やはり、いま言わねばならない。「安全神話」の一翼を担った自分の義務として、国民への責任として、そして東電への最後の愛情としても。本書はこうして誕生した。
伊勢崎賢治氏との対談も収録「拉致と戦争と原発を結ぶもの」
第一章 東電のもうけの犠牲になった福島原発の安全
第二章 東電はどういう会社か、それは変えられるのか
第三章 原発は自滅する、フェイドアウトさせるのだ
投稿者:男性・88歳
評価:☆☆☆☆
今まで原発事故の本を10冊ぐらい読んだが、どの本よりわかりやすく、情が読み取れて、心に迫った。また脱原発の左右の垣根をこえて論じ、日本の行方を考えるべしとの点も同感。
蓮池 透
新潟県柏崎市生まれ。大学卒業後、東京電力に入社し、福島第一原発の保守管理などを担当。一昨年の退社時は原子燃料サイクル部部長。北朝鮮による拉致問題では、長く「家族会」の事務局長を務めたが、「制裁より対話を」という考えを批判され、除名される。