拉致2
左右の垣根を超える対話集
著 者 | 蓮池 透 |
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ISBN | 978-4-7803-0313-1 C0031 |
判 型 | 四六判 |
ページ数 | 188頁 |
発行年月日 | 2009年12月 |
価 格 | 定価(本体価格1,500円+税) |
ジャンル |
『拉致 左右の垣根を超えた闘いへ』から半年、「本書の出現は拉致問題の局面を変える」との予告どおり、立場の違いを超えて拉致問題解決への模索と対話が始まった。
民主党新政権は、これまでの誤った路線を転換できるのか?
「制裁から対話へ」「体制打倒ではなく、被害者救出を第一に」ーこの問題提起の意味と方向を豊かにする。
はじめに
第1章 国会という怪物と拉致問題
第2章 右も左もいっしょになってやればいい
第3章 「拉致」解決への道を探る
おわりに
池田 香代子 イケダカヨコ ドイツ文学翻訳者
国家というのは、大きな歯車のようなものです。普通の市民は、例えばムギの粉。時として、そのなかに、こぼれてしまうムギの粉がある。その国家と国家のせめぎ合いのなかにこぼれてしまったムギの粉というのが、拉致被害者だと思うんです。
鈴木 邦男 スズキクニオ 作家・「一水会」元代表
拉致被害者を奪還するという、それだけに限定すべきですよね。それ以外のことは各人が別のところで、政治運動として、やってくれというべきじゃないですか。そうでないと、拉致問題を利用して、日本の右傾化を加速させることになってします。
森 達也 モリタツヤ 映画監督
政府がそんな方針を決めたとして、それに対して『制裁などされたら逆に殺される』と家族会が反対するという構図ならば、まだわかる。でも現実には反対です。家族会と救う会が『強攻策をとれ』と世相をリードしている。それがずっと不思議でした。
蓮池 透
新潟県柏崎市生まれ。大学卒業後、東京電力に入社し、福島第一原発の保守管理などを担当。一昨年の退社時は原子燃料サイクル部部長。北朝鮮による拉致問題では、長く「家族会」の事務局長を務めたが、「制裁より対話を」という考えを批判され、除名される。