若者よ、マルクスを読もうⅡ
蘇るマルクス
著 者 | 内田 樹・石川 康宏 |
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ISBN | 978-4-7803-0714-6 C0030 |
判 型 | 四六判 |
ページ数 | 256頁 |
発行年月日 | 2014年09月 |
価 格 | 定価(本体価格1,600円+税) |
ジャンル |
マルクスに親しむには、この第Ⅱ巻から読みなさい!
大好評だった著作の第2弾。前作から4年間、日本ではブラック企業がのさばり、国民を犠牲にした形でグローバル化が進むなかで、マルクスを現代に蘇らせることで解決の枠組が見えるという見地で著者二人が対話し、書簡を交わす。
第一部 〈対談〉 もしマルクスが現代の日本に蘇ったら!?
1、思想史のなかでのマルクスの位置づけ
2、現代日本の政治社会状況とマルクス
第二部 〈往復書簡〉『フランスにおける階級闘争』『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』
石川康宏から内田樹へ(2010年12月5日)
内田樹から石川康宏へ(2011年8月8日)
第三部 〈往復書簡〉 『賃金・価格および利潤』
石川康宏から内田樹へ(2012年9月5日)
内田樹から石川康宏へ(2014年4月12日)
第四部 『若者よ、マルクスを読もう』第一巻をめぐって
1、第一巻をめぐる往復書簡
2、韓国語版への序文(内田樹)
3、マルクスに学び、現代を読解する(石川康宏)
投稿者:男性・70歳・塾講師
評価:☆☆☆☆
人間として信頼できる内田・石川の両氏によるマルクス解説なので、(またマルクス理解なども正確なので)、良い本になっていると思います。
投稿者:男性・66歳・無職
評価:☆☆☆☆
学生時代からマルクスに親しんでいて、年とって内田樹氏に出会い、その彼もマルクスを青年たちに推めているのを知り、自分もそうだと思いました。
投稿者:男性・31歳・会社員
評価:☆☆☆☆☆
マルクスの著作は大学時代に読んでいましたが、今回改めてこの本を読んで、その時の興奮を思い出しました。内田先生のおっしゃる「連帯の作法」はとても素敵な言葉だと思います。このような今は忘れつつある昔からの大切な知見を今後も世の中へ広めていただければと切に願っています。
投稿者:男性・50歳代・会社員
評価:☆☆☆☆
やっぱり、マルクス!!
若者でなくて申し訳ありません。
以前上野千鶴子さんが、現在の資本主義社会を批判するツールとしてのマルクスの有用性を唱えておられた事がありますが、この本を読んで改めて単に批判するツールとしてではなく、分析する理論としても現在的な意味を
失っていない(ある意味では唯一のツールかもしれない)ことが解りました。
またこの本の中で何か所か言及されている、マルクスの理論そのものの成熟過程(発達)を理解することで、以前からマルクスに対して持っていた疑問点も解決した思いです。
学生運動の経験者としては自分たちに都合のよいマルクスの言説を剽窃して理解したふりをしていたことが解りました。
もう一度、マルクスの著作に挑戦したいと思います。
1巻目はマルクスの20歳代の著作をめぐる往復書簡でした。今回、そもそも取り上げるのが、労働者の賃金や国民の闘いをめぐる著作となり、いわばブラック企業と闘った大先輩の言葉ですから、誰もが自分に惹きつけて読むことができます。この巻から読むことで、マルクスは親しみやすくなります。
内田 樹
1950年生まれ。 東京大学文学部仏文科卒業、東京都立大学大学院博士課程中退。現在、神戸女学院大学文学部教授。 専門は、フランス現代思想、映画論、武道論。『日本辺境論』で2010年日本新書大賞受賞。
ブログ: 内田樹の研究室
石川 康宏
1957年生まれ。
立命館大学2部経済学部卒業、京都大学大学院経済学研究科卒業。現在、神戸女学院大学文学部教授。専門は、経済理論。
ブログ:はげしく学び はげしく遊ぶ