「かみつき」をなくすために Part2
おとなの仲間づくりを考える
著 者 | 西川 由紀子 |
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ISBN | 978-4-7803-0284-4 C0037 |
判 型 | A5判 |
ページ数 | 104頁 |
発行年月日 | 2009年07月 |
価 格 | 定価(本体価格1,100円+税) |
ジャンル |
「かみつき」は、子どもを集団で保育するなかで起きる深刻な問題。2004年に発行した『かみつきをなくすために』の第二弾。今回は、おとなの仲間づくりに焦点をあて、噛んだ子の親・噛まれた子の親・保育園の対応の実態を探る。
[かみつき]があった時ーあなたの保育園ではどう対応していますか?
●原則として「かみつき」やひっかきをした子どもの名前を先方の保護者に伝えない場合
●原則として「かみつき」やひっかきをした子どもの名前を先方の保護者に伝える場合
●かんだ子の保護者に事実を伝えることのむずかしさと工夫
●かまれた子の保護者に事実を伝えることのむずかしさと工夫
はじめに
第1章 保育園における「かみつき」の実態
・2003年度実施の「かみつき」アンケート
・「かみつき」をなくすためのさまなざま実践から学んだこと
第2章 保育園における「かみつき」・ひっかきの保護者対応の実態
・2008年度実施「かみつき」・ひっかきに関するアンケートの結果
・「かみつき」・ひっかきトラブルの解決の道
第3章 職員集団づくりと指導計画の展開
・クラス担任同士の人間関係と保育の展開
おわりに
2004年に発行した『かみつきをなくすために』は保育現場の保育士さんたちに大いに読まれ、増刷を重ねている。言葉を獲得する年齢になると「かみつき」は激減するものの、集団保育のなかでは「かみつき」は悩みのタネ。かまれた子の親にかみついた子を連絡する園もしない園も方針としてあるが、やはり深刻な場合は報告するも、親の相互関係に気を遣う現場の保育士は苦慮している。親の仲間づくり・コミュニケーションがこれを解決するのでは。
西川 由紀子
京都大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科博士後期課程単位取得。現在、京都華頂大学現代生活学部こども生活学科教授。 専門は発達心理学、保育学。保育園をフィールドとして、言語発達を中心に子どもの発達を研究している。