保育実践のまなざし
戦後保育実践記録の60年
編著者 | 宍戸 健夫・渡邉 保博・木村 和子 西川 由紀子・上月 智晴 |
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ISBN | 978-4-7803-0366-7 C0037 |
判 型 | A5判 |
ページ数 | 232頁 |
発行年月日 | 2010年06月 |
価 格 | 定価(本体価格2,200円+税) |
ジャンル |
臨床の知を伝える
戦後、荒れ地に立った保育者たちは、どのように保育実践を創造してきたのか。子どもと向きあい、手さぐりで生み出した「保育」の魅力と特徴、今日に生かすべき内容について、22人の執筆者が約60冊の記録から俯瞰する。
はじめに
序章■戦後、保育実践はどのようにはじめられたか ……………… 宍戸 健夫
1章■敗戦から一九五〇年代[戦後保育実践の出発]
文部省 保育要領—幼児教育の手引き
岸 和子 幼児時代
乾孝・天野章 保育のための心理学
お茶の水女子大学附属幼稚園幼児教育研究会 幼児の教育内容とその内容
高知保母の会 すべり台の子どもたち
三木安正 年間保育計画
2章■一九六〇年代[伝えあう保育の開花]
秋田美子 集団のなかで育つ1、2歳児の指導
畑谷光代 つたえあい保育の誕生
海 卓子 幼児の生活と教育
中川李枝子 いやいやえん
原田嘉美子・難波ふじ江 レンガの子ども
清水えみ子 ちがうぼくととりかえて
板谷年子 アカシアの木陰
山口桂子 ワタシは保母
名古屋保問研 これからの乳児保育
久保田浩 幼児教育の計画
3章■一九七〇年代[あそび保育の発展]
広岡キミエ 自由遊び
久保田浩 あそびの誕生
斎藤公子・川島浩 あすを拓く子ら
清水住子 荒れ地に育つつくしんぼ
長野幼年教育の会 口頭詩集ひなどり
東京保問研生活指導部会 子どもの発達と集団
高瀬慶子 保育の探求
東京保問研絵画部会 伝えあいの絵画教育
小松福三 体当たり幼児教育
全国男性保育者連絡会 「男性保育者」第1号
稲垣倉造・稲垣フミ だめな子はいない
舞鶴幼稚園 たてわり保育
池内わらべ会 芽が出てふくらんで
神戸大学附属幼稚園 3歳から7歳までの教育課程
4章■一九八〇年代[多様な保育の創造]
安部富士男 幼児に土と太陽を
高田敏幸 耕せ耕せぼくらのからだ
岩附啓子 エルマーになった子どもたち
吉村真理子 0〜2歳児の保育手帳
久保・中村・丸尾 乳児の保育
のと栄作 あそびを育てる
労働者クラブ保育園 クラブ保育園の四季
朱い実保育園職員会 朱い実の子どもたち
さくらんぼ保育園 ぼこんとうの心知っとうけぇ
落合操・新田保育園 夢の砦
一氏昭吉+衛都連 私の街の子ども生き生き
5章■一九九〇年代[共感を育てる保育の深化]
丸尾ふさ・加藤繁美 つぶやきにドラマを見いだして
田中美代子・教科研 自然が育てる意欲とかしこさ
上岡勢津 今をいっぱいに輝いて
射場美恵子・神田英雄 納得と共感を育てる保育
鶴川桔梗保育園・諏訪きぬ 保育がかわるとき
宍戸洋子 子どもたちの四季
編集委員会+玉井邦夫 ゆらぎつつ子育て
大阪保問研 ボクのなかに友だちがいる
菅野・小出 つかまったって泣かないよ
吉田直美 みんな大人にだまされた
高橋光幸 はなまる保父のいいたいねっと通信
木村和子 楽しさいっぱい鬼ごっこ
6章■二〇〇〇年代[父母とともにつくる保育の展開]
近藤幹生 人がすき村がすき保育がすき
横川和夫 不思議なアトムの子育て
蜂ヶ岡保育園 雨あめふれふれ
山口千恵子 こころからだおおきくなあれ
麦の子保育園 親と子とともに生きる保育
保育びと編集委員会 給食人
終章■いま、保育実践史に学ぶ意味 ……………………………… 渡邉 保博
宍戸 健夫
1930年、横浜市に生まれる。
愛知県立大学教授、仏教大学教授を経て、同朋大学教授。教育学博士。
西川 由紀子
京都大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科博士後期課程単位取得。現在、京都華頂大学現代生活学部こども生活学科教授。 専門は発達心理学、保育学。保育園をフィールドとして、言語発達を中心に子どもの発達を研究している。
渡邉 保博
静岡大学勤務
木村 和子
名古屋短期大学勤務
上月 智晴
京都女子大学短期大学部勤務