地域の再生をめざす福島から、生きづらさがひろがるこの国のすべての子どものために。
東日本大震災で大きな被害を受けた福島から、子どもの貧困と地域の弱体化という現実をふまえ、多職種協働の力で福祉的な機能を学校にどう持たせるか、スクールソーシャルワークやカナダの取り組みをふまえて構想する。
第1章 「つなぐ」仕事から「つながりをつくる」仕事へ
第2章 地域生活指導と学校ソーシャルワーク
第3章 多文化社会・カナダからの学び
第4章 震災が問いかけた学校と福祉
第5章 子どもとの出会い直しとしての学校福祉
「地域と学校」という永遠の問いに、今も進行中の「東日本大震災」の場所から大胆に提案する新たな学校論・スクールソーシャルワーク論。
鈴木 庸裕
日本福祉大学教授。子どもの生活指導研究から、学校の社会的な機能に着目し、スクールソーシャルワークの研究とワーカーの養成に携わっている。