子どもの達成感を大切にする通級の指導

アセスメントからつくる指導のテクニックと教材

著 者

山田 充

ISBN

978-4-7803-1046-7 C0037

判 型

A5判

ページ数

112頁

発行年月日

2019年09月

価 格

定価(本体価格1,400円+税)

ジャンル

障害児教育・保育・療育

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校内研修の進め方など通級指導教室を20年担当した著者がノウハウを伝授。
全国各地に通級指導教室が設置され、中学校でも設置が進んでいます。しかし現状は、どのように指導すればよいか、個別の指導計画の立て方がわからない、具体的にはどのようにすればよいのかなど、誰に聞いたらよいかと困っている先生も多いのが実情です。そこで、約20年通級指導教室担当として指導してきた著者が、アセスメントの重要性や場面による褒め方など、通級指導教室で培ってきたノウハウのすべてを伝えます。

Part 1 アセスメントからはじまる具体的支援
 1 通級指導教室への誤解
  コラム 指の力を鍛えよう
 2 アセスメントの重要性
  ●通級指導教室でのアセスメントの重要性
  コラム教材紹介1 運筆練習(くるくるまる)/教材紹介2 筆圧トレーニング(光るペン)
 3 子どもがよろこぶ通級指導教室
  ●「来てよかった!」と思える通級指導教室をどうつくるか
  ●トレーニングは達成感が出やすい
  ●他の子どもの理解も必要
  コラムみんな違って、みんないい!
 4 通級指導教室の指導の実際
  ●子どもが成長する通級指導教室の実践が必要
  ●個別指導か複数指導か
  ●指導のメニュー
  ●方略が大切
  ●教材の使い方(方略指導)と選び方
  ●言語を育てる
Part 2 手をつなぐ通級指導教室と通常の学級
 1 通級指導教室と通常の学級との連携
  ●通級の子どもたちは通常の学級在籍
  ●合理的配慮と通級指導教室
  ●通級指導教室と通常の学級の役割分担と連携
  ●連携の具体的なすすめ方
  ●通級終了の判断と通常の学級との連携
 2 学校全体での理解
  ●学校全体での理解が重要
  ●設置校での理解・研修のすすめ方
  ●他校通級校での理解・研修のすすめ方
  コラム俺ルールの子どもたちにどう対応するか
 3 アセスメントができる通級指導教室
  ●地域のセンターとしての通級の役割
[資料]

① 漢字のテスト、連絡帳、ノート、作文など子どもが書いたものを用意。
② どのような漢字の間違い方をしているか。
 →この時「一番多い」「一番少ない」「線が飛び出てる」「線が出ていない」「反対向きにはねてる」「点の数があわない」などをたくさん間違えていることが多ければ、③のような確かめをおこないます。
③ 白い紙に鉛筆で具体物(筆箱、鉛筆、積木でつくった立体など)のデッサンをさせる。
 →漢字の細かいところをよく間違える子どもに絵を描かせると、よくあるのが「形が取れない」ことです。これでおおよそその見当がたちます。子どもの漢字の指導で、形の見にくさ、細かいところのとらえにくさにどのように対応するかという指導の計画が必要になります。

山田 充(やまだみつる)
大阪府堺市の小学校で20年間通級指導教室を担当。現職の頃から現在まで堺市特別支援教育専門家チーム・年8回の通級指導研修を担当。
退職後、広島県廿日市市教育委員会で特別支援教育アドバイザーに6年間就任する。現在、大阪市教育委員会インクルーシブ教育推進室で通級指導アドバイザーに就任。
〈資格〉
特別支援教育士スーパーバイザー
認知リフレーミング士【アソシエイト】

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