みなまたは終わっていない
2009~10年大検診の記録
編著者 | 原田 正純・全日本民主医療機関連合会 |
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ISBN | 978-4-7803-0404-6 C0036 |
判 型 | A5判 |
ページ数 | 192頁 |
発行年月日 | 2010年12月 |
価 格 | 定価(本体価格1,600円+税) |
ジャンル |
144人の医師が1000人を検診
「公害の原点」=水俣病。しかし、実態調査について国は「患者の掘り起こしになる」と拒否。予想外の認定希望者が出ると、対象地域や年度を制限し、実態を隠した。これに対し、144人の医師などが1000人を対象に検診を実施した。
苦しみ、差別される被害者の実像
結果は、90%に症状が見られ、今なお多くの被害者が放置され、差別されている現実だった。その中から20人の証言を取り上げる。他の地域に引っ越した人の調査も急務である。政府の特措法では解決しないことがわかる。
医師従事者の良心を問う必読の書
調査には全国から看護婦、スタッフの600人も参加。聞き取り、検診活動を通じて、医療従事者として何をすべきか、自覚を高めてくる。全国で検診や被害者救済の取り組みが広がっている。それに関する20以上の証言も掲載した。
1、原田正純の言葉
2、大検診のルポルタージュ
3、被害者20人の証言記録
4、医療スタッフ20人の想い
5、患者会の人々の想い
6、現地医療関係者の想い
7、特別措置法の限界
特措法で終わったと思われていた水俣病。しかし、被害地域も限定され、生まれ年も限定され、そこからはずれた人は、苦しみながら生きています。その実態がリアルに分かります。
原田 正純
水俣病が発生したとき、政府・企業が総出で原因解明を妨害する中で、熊本大学医学部の医者として良心を貫き、チッソが原因であることを告発し、被害者のために献身した。
全日本民主医療機関連合会
略称:民医連(ミンイレン)
1953年6月 結成
地方組織である都道府県民主医療機関連合会と直接加盟医療機関をもって組織をしている。
キューバへの医療視察団は2009年に第1回が組織され、2019年3月に第7回を実施。