リズム運動と子どもの発達
著 者 | 丸山 美和子 |
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ISBN | 978-4-7803-0113-7 C0037 |
判 型 | A5判 |
ページ数 | 160頁 |
発行年月日 | 2007年08月 |
価 格 | 定価(本体価格1,600円+税) |
ジャンル |
子どもの発達保障に、なぜリズム運動が必要なのか?
発達研究の立場から、今日の子どもたちにどのような運動を保障したらいいのか、保育園でのリズム運動の実践を取り入れ、〈動き〉のポイントを紹介します。
第1章 リズム運動はなぜ必要なのか
第2章 リズム運動に対するさまざまな意見
第3章 リズム運動の実際
第4章 リズム運動で育てたい子どもの力
第5章 楽しいリズム運動のために
投稿者:女性・31歳
評価:☆☆☆☆
仕事で子どもの足の発達を見ていますが、足や姿勢の話し、それをケース別にリズム運動を取り入れることで改善させていくことが大切だと、非常に勉強になりました。著者がもうお亡くなりになっていることが非常に残念です。
本書は、昨年、リズム運動に実際に取り組み、リズム運動の講習会や学習会を開いている保育士さんたちが、筆者に「リズム運動と子どもの発達について学びたい」という講演依頼をしたところから始まります。筆者は、子どもの発達研究を専門としているので、リズム運動については門外漢ですが、保育と関わる発達相談の中で、多くの子どもたちの場合に、リズム運動を保育の重要な課題の一つとして助言をしてきました。子どもの運動発達の実態をふまえた上で、これから獲得してほしい力を考えたとき、子どもに保障したい具体的な運動として、リズム運動がすぐれていると思っています。
もう30年近くも、「最近の子どもは不器用になった」と言われ続けています。とくに手足は危機的な状況にきています。姿勢も悪く、足は土踏まずの形成ができていなくて、手が不器用なのはからだの問題もかかえている、と警鐘をならします。
しかしながら、リズム運動は日常の生活行為では使わない筋肉の動きも含まれており、効率的なプログラムになっている。今あるものの中では非常にすぐれた運動プログラムの一つだと考えるので、積極的な活用を!と呼びかける。
本書には理論だけでなく、現場の保育園でリズム運動を実践している園長先生の「リズム運動」に対する文章と、実際のリズム運動の<動き>のポイントを写真で紹介しながら、リズム運動の楽しさをアピールしている。
丸山 美和子
仏教大学・社会福祉学部社会福祉学科教授
広島大学教育学部卒業、大阪教育大学大学院修士課程修了後、東大阪市教育研究所研究主事として発達相談・研究に従事。
1988年から仏教大学に勤務。