3・11 生みの苦しみによりそって
原発震災と登校拒否
著 者 | 高垣 忠一郎 |
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ISBN | 978-4-7803-0528-9 C0011 |
判 型 | 四六判 |
ページ数 | 232頁 |
発行年月日 | 2012年03月 |
価 格 | 定価(本体価格1,800円+税) |
ジャンル |
原発震災で傷ついた日本社会をカウンセリングする
2011年5月、著者は大阪で開かれた登校拒否を克服する会の交流会で、標記のテーマで講演を行った。
地震・津波という自然災害と、高度成長の日本の象徴でもあった原発事故を、どう受けとめれば良いのか。登校拒否の子どもと同じように、日本社会が悲鳴を上げているいま、その来し方に耳を傾け、生き直しの道を探る。
序章◎ゴジラと原発震災
1章◎「3・11」は問いかける
2章◎人間は「生きもの」であることに思いを馳せる
3章◎登校拒否の子どもの「復興支援」
4章◎人間はなぜ「生きもの」であることを忘れたのか
5章◎高度成長時代を生きてきて
6章◎日本の大きな変わり目
7章◎モータリゼーションと学歴社会
8章◎成長神話と原発神話
9章◎新しい生き方を考える
終章◎3・11生みの苦しみによりそって
震災直後の5月、著者は大阪で開かれた登校拒否・不登校の子どもの親の会で標題の講演を行い、大きな反響があった。登校拒否の子どもが増加した時期と原発が拡大された時代は重なる。いま悲鳴を上げている日本を子どもの姿に重ね、生き直しのためのカウンセリングを試みる。
高垣 忠一郎
1944年、高知生まれ。京都大学教育学部卒業。専攻、臨床心理学。大阪電気通信大学教授を経て、現在、立命館大学大学院応用人間科学研究科教授。