不登校支援ネットワーク
著 者 | 高垣 忠一郎・春日井 敏之 |
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ISBN | 978-4-87699-785-5 C0037 |
判 型 | A5判 |
ページ数 | 248頁 |
発行年月日 | 2004年01月 |
価 格 | 定価(本体価格2,300円+税) |
ジャンル |
本音で語り合う父母たち
わが子の不登校という事実を前にして、本音で語り合う父母たちの集まり。担任やスクール・カウンセラー・ラーニング・アシスタントがチームを組み、子どもとかかわる新しい学校づくり。不登校の子どもたちとともに、新しい人間関係を模索する青年・学生たち。居場所づくりの取り組みの広がりとNPO活動。子ども、親、教員、学校関係者、心理専門職、学生、青年たちによる世代を越えたネットワークの試みがここに。ー29人の書き手による京都からの発信。
はじめに
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第1部 支えあう親と地域のネットワーク
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1親の会の性格・機能・役割
セルフヘルプ・グループとしての「親の会」の意義 10
2わが子の不登校と親の会の活動
「登校拒否・不登校を考える京都連絡会」の取り組み 20
[親の手記・1]私にとってよい経験でした 30
[親の手記・2]待ち続けてよかった 32
3親の会の活動——その具体像
「登校拒否の子どもと育つ父母の会」の取り組み 34
[親の手記・3]すべては現在進行形 44
[親の手記・4]子どもはおもしろい 46
4親の会に学ぶ教師たち(小学校)
あるがままの自然体でかかわる 48
5親の会に学ぶ教師たち(中学校)
私と「父母の会」の出会い、成長 53
[親の手記・5]このままでは不登校はなくならない 60
[親の手記・6]成人式を迎えたわが子 62
6教師・わが子の不登校と親の会(1)
「大事な忘れもの」は……「宝もの」 65
7教師・わが子の不登校と親の会(2)
教師再生への胎動 75
[親の手記・7]理解者シジミを越せなかった父母 82
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第2部 学校におけるネットワーク支援
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1学校におけるネットワーク支援
不登校の多様化・複合化と支援ネットワーク 86
2学校内の教育相談システム
生徒の心に向きあえる教育をめざして 96
3スクールカウンセラーのいる学校
スクールカウンセラーの試み 112
4養護教諭の試み
定時制高校保健室からの発信 122
5小学校担任の試み
やさしさに包まれて 133
6中学校担任の試み
ほどよい普通の学校 142
7高校担任の試み
Aくんと歩んだ一年 152
8チーム会議におけるコンサルテーションの試み
学校における教師とカウンセラーとの連携のあり方 164
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第3部 居場所づくりと子育てネットワーク
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1居場所にかかわる人びと
居場所づくりとかかわる主体の成長 176
2居場所づくりの試み
親たちがつくった子どもの「居場所」 187
3子どもが主人公の居場所づくり
「おきらくパルプンテ」の試み 201
親子支援ネットワーク「あんだんて」 220
4人間関係づくりに取り組むNPO
NPO法人ふらっとの試み 224
ラーニングアシスタント(LA)の試み 236
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あとがきにかえて 240
高垣 忠一郎
1944年、高知生まれ。京都大学教育学部卒業。専攻、臨床心理学。大阪電気通信大学教授を経て、現在、立命館大学大学院応用人間科学研究科教授。
春日井 敏之
1953年、岐阜県生まれ。京都府内の公立中学校教諭として23年間勤務ののち、現在、立命館大学文学部哲学科教育人間学専攻助教授。専攻は臨床教育学。