どうつくる?障害者総合福祉法
権利保障制度確立への提言
編著者 | 障害者生活支援システム研究会 |
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ISBN | 978-4-7803-0355-1 C0036 |
判 型 | 四六判 |
ページ数 | 176頁 |
発行年月日 | 2010年05月 |
価 格 | 定価(本体価格1,500円+税) |
ジャンル |
新しい総合福祉法のあり方を提言
2010年1月7日、障害者自立支援法違憲訴訟原告団・弁護団と国(厚生労働省)との間で交わされた基本合意文書には、障害者の人間としての尊厳を深く傷つけた障害者自立支援法を2013年8月までに廃止し、新たな総合的福祉制度を策定すると明記され、障害当事者が制作策定作業に参加する「障がい者制度改革推進会議」が発足した。
本書は、その基点に権利保障を貫き、サービス給付のみに限定しない新しい「総合福祉法」のあり方について具体的に提言を行うものである。
はじめに
序章:障害者自立支援法廃止をめぐる動向をどう見か
第1章:障害者総合福祉法の基本視点
1 障害者総合福祉法への期待
__新法は障害当事者や家族の実態を変えられるか__
2 障害をもつ者の権利条約批准に向けて求められる制度改革
__障害者基本法・障害者差別禁止法・障害者虐待防止法への視点__
第2章:障害者総合福祉法への具体的提言 1 福祉サービス法の視点から
1 障害の範囲と福祉サービス支給決定方式のあり方を考える
2 障害者を地域で支える相談支援を考える
3 居宅生活を支える支援制度を考える
4 日中活動の場のあり方を考える
5 暮らしの場のあり方を考える
第3章:障害者総合福祉法への具体的提言 2 障害児者の権利保障の視点から
1 障害児支援の仕組みを考える
__療育システムと学齢期・子育て支援__
2 障害者の就労問題解決のために
3 障害者の所得保障を考える
4 障害者の高齢化の課題を考える
5 障害者の医療的ケアのあり方を考える
6 精神障害者の地域生活を支えるために
7 福祉労働をより安定的なものとしていくために
第4章:社会福祉のあり方の根本的転換を
1 障害者自立支援法の根本問題は何であったか
__高齢者・障害者総合福祉法の制定を__
2 消費者主権主義を乗り越えて
資料 平成二二年一月七日基本合意文書
政権交代によって「障害者自立支援法」が廃止されます。人間の誇りをかけて違憲訴訟に立ち上がった障害者の意思を、具体的な権利保障の制度として実現するために、本書を緊急出版します。
障害者生活支援システム研究会
2000年に発足した民間の調査・研究機関。これまでに、政策提言を3冊、ブックレットを12冊刊行するなど、障害者・家族の立場から障害福祉政策のあり方を探求している。