闘う沖縄 本土の責任
多角的論点丸わかり
著 者 | 土岐 直彦 |
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ISBN | 978-4-7803-0980-5 C0031 |
判 型 | 四六判 |
ページ数 | 268頁 |
発行年月日 | 2018年09月 |
価 格 | 定価(本体価格1,800円+税) |
ジャンル |
沖縄の選択、一気読み
“選挙イヤー”最中の沖縄の論点・選択を一気読み。辺野古と高江、沖縄ヘイト、日米地位協定、虚構の抑止力、島嶼戦争、オール沖縄…多角的な取材で、問題の深層をえぐりだす。
本土にあっても、もう見て見ぬ振りは許されない。
はじめに――本土の責任とは何か
序章 琉球王国小史
Ⅰ章 米軍基地に抗う
1、米戦略に従属する辺野古新基地~安倍政権が工事強行
2、原始の森裂きオスプレイ~着陸帯建設に住民抗う
3、仰ぐ沖縄の空、不安なオスプレイ~内外で事故続発
4、「沖縄と核」 密約、度々の危機~「再持ち込み」消せぬ疑念
コラム【普天間飛行場移設問題】工事を強行する辺野古新基地
Ⅱ章 沖縄差別の軌跡
5、昭和天皇と沖縄の道程~「国体第一」がもたらしたもの
6、沖縄―台湾―朝鮮 皇民化の軌跡~帝国日本の植民地支配
7、源流に帝国日本の植民地観~「土人」「シナ人」発言
8、激化する沖縄ヘイト・デマの構造~「弱者」を攻撃する右派思考
「子どものお空を守る会」立ち上げ~落下事故の緑ヶ丘保育園父母ら
コラム【米軍機事故】「空から降ってくる」恐怖
Ⅲ章 対米従属の構造
9、在沖米軍、虚構の抑止力~対米従属の日本が引き留め
10、米兵犯罪を誘発する日米〈システム〉~地位協定の闇と米従属
11、米国「思いやり」米国「言いなり」~在日米軍駐留経費の負担
コラム【軍用地の強制接収】農民は非暴力で頑強に抵抗
Ⅳ章 軍事国家への道
12、日米の軍事的一体化加速~「平和国家」脱ぎ捨て
13、沖縄「島嶼戦争」の危険性~東アジアの信頼醸成急務
14、「弱者」を押しつぶした沖縄戦~学徒兵、障がい者、「慰安婦」
コラム【基地引き取り運動】「自分の荷物は自分で持とう」
Ⅴ章 自己決定権
15、琉球独立論の射程~「民意無視」ヤマト問う
16、沖縄自立阻む国の「振興」体制~県経済より「米基地第一」
17、「オール沖縄」の形成と変容~知事選をめぐって
コラム【米軍基地撤去・縮小は?】海外では住民運動で実現
結びにかえて──平和憲法の危機と沖縄
あとがき
本土住民は見て見ぬ振りをしていないか。ジャーナリストの目で、沖縄の選択肢をリアルかつ理論的に描き出す。
土岐 直彦
元朝日新聞記者、ジャーナリスト。沖縄の『月刊琉球』や『週刊金曜日』に沖縄問題の論考を掲載。「戦争法」廃案や沖縄と連帯する市民運動に関わる。