「若者/支援」を読み解くブックガイド

著 者

阿比留 久美・岡部 茜・御旅屋 達

原 未来・南出 吉祥

ISBN

978-4-7803-1078-8 C0036

判 型

A5判

ページ数

200頁

発行年月日

2020年03月

価 格

定価(本体価格1,800円+税)

ジャンル

教育

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 若者支援の現場を照らしてくれる本との出会い。 
ひきこもり・就労支援・居場所……日々変わりゆく若者支援の現場にかかわる30歳代前後の若い研究者・実践者・当事者37名が、新しい実践を創造するための必読書79冊を、思いを込めてたっぷりと紹介しています。

第1章◉若者たちはどんな世界を生きているのか
第2章◉「生きづらさ」の姿に迫る
第3章◉わたしたちの生きる社会の仕組み
第4章◉もう一つの社会はどこにある?
第5章◉政策を知る・使う・つくる
第6章◉「わたし」のありかた
第7章◉実践現場の挑戦

阿比留 久美
人がどう生きたいかを強制されることなく、自分の生きたい生き方ができるような社会になるといいなと思い、社会教育と社会福祉を結びつけながら研究や活動をしています。早稲田大学で働きつつ、若者支援にかかわる全国ネットワーク「若者協同実践全国フォーラム(JYCフォーラム)」などで、社会づくりと自分の夢を結びつけていくことをしています。
 
岡部 茜
若者にとって生きづらい社会をどうにか生きやすいものにできないかと、社会福
祉、ソーシャルワークの分野から研究に取り組んでいます。最近、成果の一部が『若者支援とソーシャルワーク』(法律文化社、2019年)という本になりました。京都の大学で働きつつ、「若者協同実践全国フォーラム(JYCフォーラム)」や、ひきこもり支援センターの活動に参加したりしています。
 
御旅屋 達
「居場所がない」ことが社会問題になってしまうような社会に対する素朴な疑問が最初の関心です。以来、「居場所」という言葉が持つ社会的意味について考えたり、なんらかの困難を抱えた人たちが集まる場について調査したりしてきました。最近は、人が直面する困難や生きづらさがどのような名前によって、どのような方法で理解を試みられているのかについて考えています。
 
原 未来
大学院生時代、ひきこもりを経験した若者たちが集まるフリースペースのスタッフをしながら研究活動をしていました。それが本当に楽しくて、今も滋賀の若者たちとイベントづくりやサロン活動をしています。研究者や支援者はどうしても若者の「変化」に注目しがちだけど、こちら(支援者)側が「どう変われるのか」ということも同じように大事なんだよな、と最近感じています。
 
南出 吉祥
大学で働きながら全国をフラフラし、若者にかかわる調査研究、「若者協同実践全国フォーラム(JYCフォーラム)」、岐阜で実施されている学習支援のネットワーク団体である「ぎふ学習支援ネットワーク」、岐阜の若者・ひきこもり支援団体「仕事工房ポポロ」、教育科学研究会常任委員(『教育』の編集など)などで、活動を展開しています。「人」ではなく「場」に働きかける「ユースワーク」という実践に関心を持っています。

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