遊びをつくる、生活をつくる。
学童保育にできること
編著者 | 楠 凡之・岡花 祈一郎 特定非営利活動法人学童保育協会 |
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ISBN | 978-4-7803-0926-3 C0037 |
判 型 | A5判 |
ページ数 | 232頁 |
発行年月日 | 2017年07月 |
価 格 | 定価(本体価格2,000円+税) |
ジャンル |
学童保育が6年生までを受け入れるようになり保育内容の改革が求められている今、児童期の発達課題をふまえて、子どもが主体となって、子ども時代を仲間とたのしくすごすための実践・支援理論を具体的な場面記録から描き出す。
はじめに ゆたかな〝子どもの時間〟を
第1章 子どもたちが自由で、ありのままの自分でいられる場を
第2章 子どもが主人公の生活づくり
第1節 学童のきまりは自分たちで決める
第2節 子どもたちが主人公の行事を創造する
第3章 少年・少女期のゆたかな遊びの世界をひらく
第1節 基地づくりのとりくみ
第2節 「ごみ」を使った遊び
第3節 魔法のおばさんごっこ
第4章 異年齢集団のゆたかな育ちあいと学びあい――「憧れの最近接領域」を創造する
第1節 伝承遊びの実践
第2節 異年齢集団でダンスにとりくむ
第3節 異年齢集団のなかで育ちあい学びあう
第5章 子ども時代の危機と学童保育――「子どもの権利条約」の出番
投稿者:女性・41歳・児童厚生委員
評価: ☆☆☆☆
児童クラブ2年目の新人ですが、40を超えています。大人が児童クラブで平穏を保つことを今まで経験してきました。子ども達の自主にすることは目からうろこでした。本来ならば、そうあるべきだなあふむふむと思い読みました。
日本の学童保育が大事にしてきた保育内容《あそび》《生活》《異年齢》を、今の現場でどのようにつくりあげることができるのか。30歳代の指導員と研究者を中心に提案します。
子どもたちは子ども時代をたのしく過ごしているのだろうか? 毎日トラブルは起こるけど、それも子どもが主人公となって放課後の時間をつくりあげているからこそ。子どもたちの笑い声が行間から聞こえてきます。
楠 凡之
1960年、大阪生まれ。
1989年、京都大学教育学研究科博士課程満期退学。
1992年、北九州市立大学文学部に専任講師として赴任。
1994年より北九州市立大学文学部人間関係学科助教授、2005年より同教授。
現在、全国生活指導研究協議会指名全国委員、北九州子育て支援と子ども文化ネットワーク代表、日本生活指導学会理事。
特定非営利活動法人学童保育協会
九州・山口地区を中心に、県単位で行われている放課後児童支援員研修事業をはじめ、学童保育の質的向上につとめているNPO。