あいまいさを引きうけて
日常を散歩する3
著 者 | 清水 眞砂子 |
---|---|
ISBN | 978-4-7803-0964-5 C0095 |
判 型 | 四六判上製 |
ページ数 | 286頁 |
発行年月日 | 2018年05月 |
価 格 | 定価(本体価格2,200円+税) |
ジャンル |
問いを飴玉のように口の中でころがして楽しんできた・・・何年も、時に何十年も
児童文学に描かれた“子ども”像を探る「敗者としての子どもたち」、読者は心を豊かにするかと問う講演「本を読むこと、壊されること」。『トムは真夜中の庭で』の作者フィリッパ・ピアスへのインタビューや、「ゲド戦記」や乙骨淑子をめぐる鶴見俊輔との対話。「ゲド」の作者アーシュラ・K・ル=グヴィンへの追悼文も収録。
働きかけないという豊かさも
Ⅰ 本を読むこと、壊されること
Ⅱ 本のある小部屋/敗者としての子どもたち/いかがわしさの中で/翻訳、そして人々の中へ/チボール・セケリのこと
Ⅲ キングズ・ミル・レイン四番地で/ピアスさんの思い出/ふたつの時間の出会う場所[インタビュー]
Ⅳ 私の三冊/別の時、別の場所/『洟をたらした神』/ヒトを人にしていくものは/半音のない世界
Ⅴ 問いを受けついで 対話:鶴見俊輔さんと/遅ればせの謝辞/アーシュラ・K・ル=グウィン追悼
あとがきにかえて
投稿者:男性・45歳・文筆業
評価: ☆☆☆☆
すばらしかったです。平和をいきのびるための、日常を描く作品を、という言葉に励まされました。今後の創作の指針をいただきました。ありがとうございました。
清水 眞砂子
児童文学翻訳家・評論家、元青山学院女子短期大学教授。「石井桃子」論で日本児童文学者協会新人賞受賞。