ひきこもりつつ育つ
若者の発達危機と解き放ちのソーシャルワーク
著 者 | 山本 耕平 |
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ISBN | 978-4-7803-0240-0 C0037 |
判 型 | 四六判 |
ページ数 | 200頁 |
発行年月日 | 2009年02月 |
価 格 | 定価(本体価格1,800円+税) |
ジャンル |
ひきこもりの支援の目標は、社会への適応を図ることではなく、あくまでも育ちの保障にあります。 “生きづらい” 社会を変える力をもった支援を
これまでの支援活動のなかで、著者が出会った若者たちからの「聴き取り」をもとに、「ひきこもり」のとらえ直しを行い、求められる支援と支援者のあり方について考えます。閉塞感のひろがる今日の日本社会において、ひきこもる若者はますます増えるのではないか。一方で、強制的な「連れ出し」に見られるような、侵襲的介入による人権侵害=「事件」も相次いでいる現実。そのなかで、「支援者」「ピア」「居場所」などの役割と課題について、ソーシャルワークの視点から、具体的に提案しています。
第一章 発達課題と向き合う若者たちと支援の哲学
第二章 社会の変化とひきこもり
ー競争と孤立化のなかで育った若者たち
第三章 発達危機としてのひきこもり
第四章 ひきこもり支援と解き放ちのソーシャルワーク
第五章 地域で育つ若者たち
ー地域生活を支える社会的支援の構想
第六章 ひきこもりへとの対峙と自己の解き放ち
ー居場所実践を中心に
おわりに 実践の課題・研究の課題
山本 耕平
和歌山市保健所精神保健福祉相談員、大阪体育大学、立命館大学を経て現在、佛教大学社会福祉学部教授。社会福祉法人一麦会理事長。JYCフォーラム共同代表。専攻分野:精神保健福祉論、社会福祉実践論、若者支援論など。