
新装版 無言館はなぜつくられたか
著 者 | 野見山 暁治・窪島 誠一郎 |
---|---|
ISBN | 978-4-7803-1366-6 C0095 |
判 型 | 四六判上製 |
ページ数 | 216頁 |
発行年月日 | 2025年04月 |
価 格 | 定価(本体価格2,000円+税) |
ジャンル |
私も、そのルーツを知りたかったんです
それは、戦争の影を引きずる二人の出会いから始まった。
戦没画学生慰霊美術館「無言館」はなぜできたのか、遺作はどのように集められたのか...二人の出会い、遺族を訪ねる全国行脚、画学生の往時の姿などを通じて、そこに秘められた戦争と戦没者への深い想いが浮かび上がってくる。
推薦:内田也哉子(無言館共同館主)
私は戦争を知らない。けれど、今なお戦争の絶えない世界を生きる一人として、稀有な美術館の存在を伝えるために、この一冊をお勧めしたい。
まえがき
第一章 還らなかった画友たち
第二章 喪われたカンバス
第三章 遅れてきた「傍観者」
第四章 戦没画学生との出会い
第五章 無言館とは何か
終 章 二人の今、これから
対談をおえて(野見山暁治)
対談のあとで(窪島誠一郎)
野見山 暁治(のみやまぎょうじ)
1921-2023年。文化功労者、元東京芸術大学教授。日本エッセイスト・クラブ賞、安井賞、芸術選奨文部大臣賞、毎日芸術賞を各受賞。画集『野見山暁治作品集』(講談社)の他、主著に『一本の線』(朝日新聞社)、『うつろうかたち』(平凡社)、『空のかたち―野見山暁治美術ノート―』(筑摩書房)など。
窪島 誠一郎(くぼしませいいちろう)
1941年、東京生まれ。作家、戦没画学生慰霊美術館「無言館」、「残照館」館主。無言館の活動により第53回菊池寛賞受賞。『父への手紙』(筑摩書房)、『戦没画家 靉光の生涯』(新日本出版社)、『無言館の庭から・正続』(かもがわ出版)など、100冊余りの著作がある。