激変の北東アジア 日本の新国家戦略
著 者 | 河東 哲夫・美根 慶樹・津上 俊哉 塩谷 隆英・柳澤 協二 |
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ISBN | 978-4-7803-1001-6 C0031 |
判 型 | 四六判 |
ページ数 | 208頁 |
発行年月日 | 2019年01月 |
価 格 | 定価(本体価格1,800円+税) |
ジャンル |
忖度しない官僚はこんなに大胆で柔軟な提言ができるのだ!
*目標は朝鮮半島の中立化!
*日本から北朝鮮経由でシベリアに至るエネルギー共同体!
*時代後れの核抑止に替わる安全保障!
米朝首脳会談後の停滞は日本が主体的に動かすべきだ。外交、経済、防衛の5 人の元官僚が豊富な経験をふまえて提言する。
1 シナリオから探る日本の外交・安全保障 河東哲夫
はじめに
1、朝鮮半島をめぐる展開のシナリオ
2、Moment of Truth(正念場)時代の日本の国防
3、Moment of Truth 時代の日本の外交
4、世界国家、世界大乱、それとも中華秩序?
おわりに AIとロボットの世界に向けて
2 「朝鮮半島の中立化」を進めるべきだ 美根慶樹
はじめに
1、朝鮮半島をめぐる南北両陣営の対立
2、南北双方に生まれた新陣営
3、自主的な「統一」、「恒久的平和」は困難
4、南北両陣営は動き出したか
5、朝鮮半島の「中立化」を論じる
おわりに コンセンサスの形成
3 中国の視点で読み解く北朝鮮問題 津上俊哉
はじめに
1、北朝鮮問題における中国の立場と考え方
2、大国同士を天秤にかける北朝鮮のDNA
3、今後の北朝鮮情勢の展望
4、北朝鮮の経済的ポテンシャル
5、日本はどういう立場をとるべきか
4 エネルギー協力から北東アジア共同体へ 塩谷隆英
はじめに
1、 6・12米朝首脳会談と北東アジア地域の課題
2、日・中・韓FTAからRCEPへ
3、天然ガスパイプライン・ネットワークの構築
4、「北東アジア共同体」を目指して
5 安全保障は核抑止から利益による解決へ 柳澤協二
はじめに 日本の首相はなぜ被爆者の思いに応えられないか
1、使えない兵器による抑止という論理がなりたつのか
2、核がなければどのように戦争を防ぐのか
3、戦争と平和における核
4、米朝首脳会談の歴史的意義とはなにか
おわりに 日本が考えるべきこと
河東 哲夫
元駐ウズベキスタン大使
美根 慶樹
元駐ユーゴスラビア大使
津上 敏哉
元通産省北東アジア課長
塩谷 隆英
1941 年鎌倉市生まれ。1966 年東京大学法学部卒業。同年経済企画庁入庁、同庁秘書課長、国土庁計画・調整局長、経済企画庁調整局長を経て1998 年経済企画事務次官。その後総合研究開発機構(NIRA)理事長、株式会社クラレ取締役、早稲田大学客員教授、労働科学研究所理事長などを歴任。
柳澤 協二
東京大学法学部卒。防衛庁に入庁し、同運用局長、防衛研究所所長などを経て、2004年から2009年まで内閣官房副長官補(安全保障担当)。現在、国際地政学研究所副理事長