どう拓く日中関係
政令経熱の現状と「文温」の可能性 かもがわブックレット159
著 者 | 加藤 周一・王 敏・王 暁平・加藤 千洋 |
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ISBN | 978-4-7803-0043-7 C0336 |
判 型 | A5判 |
ページ数 | 64頁 |
発行年月日 | 2006年07月 |
価 格 | 定価(本体価格600円+税) |
ジャンル |
2006年1月22日、大阪国際会議場で開かれたシンポジウム「日中関係の発展に文化は何ができるかー政冷経熱の現状と『文温』の可能性」の記録。靖国参拝などで冷え込む両国関係を、長い歴史の中で培われてきた文化という「温もり」から改善できないか。
序 言葉は日中の共有資産
第1部 四人のパネリストによる提言
日中関係の現状と背景(加藤周一)
混成文化の昇華を(王敏)
日中交流史に学ぶ(王暁平)
激動の中国をどう伝えるか(加藤千洋)
第2部 パネルディスカッション
加藤 周一
1919年9月19日、東京に生まれる。東京帝国大学医学部で血液学を専攻。医学博士。幼少から読書に親しみ、フランス文学や日本古典文学に深い関心を寄せる。
戦後、留学生として渡仏し、医学研究のかたわら西欧各国の文学を摂取したことが、日本文学の特徴を考えるきっかけとなる。
カナダ、ドイツ、スイス、アメリカ、イギリス、イタリアなどの大学や、上智大学、立命館大学で教鞭を執る。2008年12月5日没。
王 敏
1954年中国河北省出身。法政大学国際日本学研究センター教授。中国・四川外国語学院講師、82年に国費留学生として宮城教育大学に。89年、法政大学社会学部講師を経て東京成徳大学教授。朝日新聞アジアネットワーク(AAN)客員研究員も務めた。
王 暁平
1947年中国四川省出身。内蒙古師範大学大学院卒業、天津師範大学中国文学学部教授を経て、帝塚山学院大学人間文化学部教授、同大学院人間学研究科教授。
加藤 千洋
1947年生まれ。東京外国語大学卒。72年、朝日新聞入社、AERA編集部記者、論説委員、アジア総局長、北京総局長などを経て、02年から編集委員。04年からテレビ朝日系「報道ステーション」コメンテーター。中国報道でボーン上田賞受賞。